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諫早建設の日常酒井ブログ

2018/06/15

かぼす

諫早建設オフィスの目の前の遊歩道を萩山駅方向へ約5分。お惣菜の「かぼす」さん。
このお店、既に開店から18年も経っているとのこと。
私達もすぐ傍で営業しているのに全く気が付かないくらいヒッソリとしている。
外観も実にジミーで店の目の前に行かないと営業をしているのかすら分からない。要はあんまり「商売っ気」がない。
実は私達も私達のお客様T様に教えて頂いて行ってみた。

オーナーの仲摩さんはどこからどう見ても「近所のおばさん」(褒めているんですよ!)。
営業時間は11:30~17:30と夕食のおかずの買い物にはちょっと微妙な時間。
「私がきついんで無理しない時間でやってるの」と、こちらも商売っ気がない。
“商売っ気がない”と言えば、このお店、メニューは「ランチ」と「お弁当」だけ。
「ランチ」はと言えば毎日日替わりのお惣菜7品目が取り放題+お味噌汁+ごはん+お漬物。
7品目の内、メイン(?)だけはお肉かお魚を入れるがあとは全て近くの市場で仕入れてきたお野菜が中心。実にヘルシー。
「ランチ」を注文すると決められたトレーをもって好きな総菜をトレーに盛れるだけ盛って行く。メインの魚のフライなど平気で3~4匹盛って行く人もいる。これで830円(!)。
「7品目」とは言っても、気が付けば実質8品目以上のお惣菜が並んでいることも多く、なんだかちゃんと原価計算をしているのかも疑わしいドンブリ勘定(?)。

毎日16時過ぎには近所の主婦たちのお茶会サロンと化して、一般(?)のお客様はとても入れない雰囲気になって、営業状態とは言えなくなってしまう。
それでもオーナーは笑い飛ばしている。
今年初めには例の「じゅん散歩」の高田淳二が突然来たそう。
本来は小平駅近くのお茶屋さんに行く予定が、たまたま入ったこのお店の居心地がすこぶる良かったのか、本筋のお店よりも随分長居していったとか。
雨の日に正面の「グリーンロード」を歩く人を眺めていると、確かに時の過ぎるのを忘れてしまいそう。

そう言えば、先日驚愕の事実が判明した。オーナーのお名前を聞いて、気が付かない私も迂闊だったのだけれど、実は仲摩さんは少し前に、諫早建設で建替えをさせて頂いた、これも諫早建設のすぐ近くの割烹料理屋「清乃」の設計を担当して下さった「仲摩邦彦建築家」のお母さんだった。
雑談の中で「実は私の息子は諫早さんにお世話になったことがあるんですよ」とポロっと出たことがきっかけ。
暫し考えて「もしかして、あーーーー、あの仲摩さん!?」と、言うと「あら、バレちゃった!?」と、実に可愛らしく照れている。
こんな処もきっと地域の人たちに愛されている理由なんだろうなあ。