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諫早建設の日常酒井ブログ

2021/07/05

階段

先日の「美の壺」。

テーマは「階段」。

「階段」って、なんでしょう?

当たり前だけど、「上に上がるためのモノ」。

住宅で言えば要は1階から2階へ、2階から3階へ上がるためのモノ。

 

少し前までの「住宅の階段」はむしろ目立たない場所に設置されていたり、本当に「ただそれだけ」の機能、要は味も素っ気もないような、デザインとも呼べないようなものが多かったような気もする。

 

階段の「最盛期」はずっと昔、ビルなどにも殆どエレベーターが無かった時代。

階段は入口のすぐ近くに堂々とその存在感を誇っていた。

むしろ建物の主役でもあった。

 

古い映画や「昔」を再現するとき、ビルの中に豪華な階段を写すだけでその「時代」がそこはかとなく伺えたものだ。

 

階段が豪華な家はそれだけでその裕福さを表現していたもの。

要はそれだけの空間的な余裕と、資金的な余裕があった、ということ。

欧米の映画などで女性のスターが優雅に下りてくるような、石造りの階段などその最たるものだろう。

 

翻って昨今の日本の住宅。

実際に家づくりをして皆さん結構驚かれるのが、「階段」ってかなりの面積を必要とする、ということ。

その点で言えば「トイレ」も同様。

当たり前のように「戸建てだからトイレは2個」とか言うと、それだけで居住空間、要は居室を圧迫してしまう。

 

なので、昨今の日本の住宅の階段はどんどんシンプル、且つ(見た目が)軽くなってきたように思う。

 

最近諌早建設でも多いのが鉄骨階段。

重量は重たいのだけれど、蹴込板やササラを省略できるので、見た目には実に軽く、シンプルに見える。

 

特に最近では「見せる階段」も多くて、「階段が家の主役」、というような家も続々と出現している。

要は階段が家の北側に隠れるようにひっそりと設置されていた時代とは全く違う、と、いうこと。

 

ただ、昔のデザインと大きく違うのは昔の「重厚」に対して最近は「軽快」になってきたこと。

 

更に、むしろ外からも見えるように、その存在を誇示するような階段が増えてきた。

当然、手摺を含めたデザインも多種多様。

更に進化を遂げている。

 

番組で紹介されていた安藤忠雄が造った階段。

途中で行き止まりになっている。

本来の目的も達することなく、こんな謎解きのような階段を造ってくれるような、遊び心だけでなく、スペースもご資金もあるお客様が居ると本当に愉しいのだけれど。