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伊藤ブログ諫早建設の日常

2022/05/29

そとからつくる美しい家

本日はガーデンリフォームのデザインについて書きます。

ありがたいご縁がきっかけで、この度、担当したガーデンリフォームのご要望は、いま住んでいる家に調和する外構を新たにつくるというもの。

 

家のそとをつくる。

 

見方を変えれば『そとからつくる美しい家』とも言うことができます。

今回のデザインテーマは家と外との関係です。

 

そして境界。

 

それは、それぞれを隔てている存在。段差として家と外の間にあり、塀として敷地と隣地との間に存在し、日常生活の中で事あるごとに隔てる存在として表れていました。

 

このデザインの目的は境界によって隔てられている要素を新たにつなぐことで、外にある豊かさを生活の中に取り入れることにあります。

 

 

『リビングから庭を眺めて癒されたい』

『リビングからウッドデッキに出て子供を遊ばせたい』

 

これは家との境界。

 

つまり家のそと。ここまではわりと頂く一般的なご要望ですが、

ここからが今回のガーデンリフォームならではのご要望です。

 

 

『お隣さんとのコミュニケーションのため、境界の塀は低くして欲しい』

 

 

お隣の農家さんとは顔を合わせれば、笑顔でいつものご挨拶。畑から穫れたばかりの新鮮な野菜を頂くことも度々あるような、ご近所付き合いがある関係。

 

これは隣地との境界。

 

つまり敷地のそと。敷地と隣地の境界についての提案方法は色々ですが、フェンスを立てたり、植木で目隠ししたりと、境界で隔てる方法が一般的です。

 

以前の状態は、建物室内の床と外の地面に段差があり、隣地境界にも塀が立っていて、境界がそれぞれを隔てていました。デザインでこれを解決するポイントは、境界で隔てるのではなく、家のそと、敷地のそとの境界を新たにつなぐ、というところにありました。

 

 

 

『境界の塀を低く造り直すのではなく、地面そのものを上げる逆転の発想で解決する』

 

 

具体的には、室内の床に高さを合わせて、ウッドデッキをつくり、庭も盛土によりウッドデッキと連続させています。それぞれの床の高さが連続することで、リビングからの視線が自然とそとに向かい、気持ちもそとへと向きます。

 

塀の仕上げも建物と同じ色を新たに塗り、存在を連続させています。建物と塀の色が連続することで、塀と建物との一体化を図り、塀として隔てられている感覚を抑えることで、お隣りとのコミュニケーションのきっかけも得やすくなります。そして塀を壊して作り直すのを避けるというコスト面からも効果があります。

 

メインである庭は、色んないろ、色んなかたち、色んなおおきさの石が楽しく置かれているロックガーデンで仕上げ、背景になっている、畑の豊かな土の表情とのアクセントにもなっています。

 

雨にも濡れれば石の表情も変化します。季節が来れば花が咲き、実もなって、生きものも住んでいる、彩りのあるロックガーデン。晴れの日はウッドデッキでくつろいでみたり、雨の日には傘をさして、あえてリビングから出てみるのもいい。

 

晴れて楽しい、雨でも楽しい場所。境界という日常にあたり前にある存在を、デザインを使って新たにつなぐことで生まれた

 

『そとからつくる美しい家』

というガーデンリフォーム。

 

それは、これまであった日々の生活や家の中に、外という新たな豊かさと価値をもたらしてくれます。