諫早建設の日常酒井ブログ
2024/12/12
巷ではハロウィンが終わった途端にクリスマス商戦に突入。
以前はもっと遅かったような気もするけど最近は11月からスーパーはクリスマス仕様の売り場になっている。
本当のことを言えば私はこの時期があんまり好きではない。
別にカッコつけるワケではないけれど、どうしても人並みに楽しいクリスマスを迎えられない子供たちのことを思ってしまうから。
そのきっかけは随分前、2013年12月6日に放送されたNHKテレビの「72hours」。
そう、ある場所に定点カメラを72時間置いて、そこで繰り広げられる人間模様をインタビューを通して紹介して行く番組ですね。
この時カメラが置かれたのは新宿西口駅前の「新宿郵便局」。
そこである男性にフォーカスが当てられた。
その男性は一心不乱にクリスマスカードを何通も何通も書いている。
インタビュアが近づいて
「何を書かれているのですか?」
と、尋ねると、当然のことながら男性は一瞬キョトンとして、すぐに落ち着いた表情で
「クリスマスカードです」
「随分沢山ですけど、どなたに書かれているのですか?」
「養護施設の子供たちにです」
「なぜ?」
「実は私も親が居なくて養護施設で育ったのですけど、この時期は一年の内でも一番寂しさを感じる時なんです。“世の中はクリスマス一色なのになんで・・・”って。だからそういう子供たちが少しでも笑顔になってくれれば、と思って。」
「返事は来るんですか?」
「いや、私の名前も書いていないので返事は来ません。子供たちに届けばいいだけなので出してお終いです。子供たちは“誰かが自分のことを気にかけてくれている”っていうだけで嬉しいモノなんですよ。」
それだけ言って、男性は夜の街に消えて行った。
それ以降、この時期になると決まって私はこの番組で見た光景を思い出してしまう。
日本中の子供たちが少しでも楽しい気持ちでクリスマスを迎えられるように!と、心から祈りながら。