諫早建設の日常酒井ブログ
2025/01/24
ウソである
イヤ「鷽」である。
私の地元、江東区の「亀戸天神」では、1月24日と25日は「鷽替えの神事」が催されて、写真の「鷽」(木彫りの人形)がその二日間限定で販売される。
私の地元では多分深川の夏祭り(水かけ祭り)と並んで一番有名な行事なのではないかと思う。
特に子供を持つ親や(多分)誰でも通る「受験」を経験した子供達で知らない人は居ないのではないか、というくらいスタンダードな存在。
私も高校が亀戸天神からほど近い錦糸町にあったので、当日は仲間と交代で授業を抜け出してワザワザ買いに行ったもの。
考えてみればもう半世紀も前の話しで、その当時はそんなに混んでいなかったような、要はほとんど並ぶこともなくスンナリ買えたような気がするが、久々に行ってみたら驚いた。
境内の、有名な亀が住む大きな池をぐるっと取り囲むようにメチャクチャ長い行列ができている。
一瞬怯んだが、まあここまで来てしまったから、と一応列に並んでみることにした。
思いのほか列は順調に進んで、1時間ほどでゴール?が見える処まできた。
この「鷽替え」、前年の悪いことを新しい鷽に取り替えて良い年を迎える、と、いうことで、基本は毎年毎年少しづつ大きなものに買い替える(らしい)。
今ではそれほど厳格ではなく、何故かと言うと、毎年買い替えていたら数年で一番大きいのに行き着いてしまい、それから先はどうするの?と、いうことだと思う。
とは言え、一応原則?通り、以前買ったものよりも(多分)ひとサイズ大きなものを買い、せっかくなので、携帯用のお守りも買った。
当日はお天気にも恵まれて、並んでいても気持ちの良いくらいの陽ざしだったのだけれど、毎年暦の上ではこの時期は一年でも一番寒いとされる「大寒」なので、受験生たちは本当に風邪をひいたりしないよう、十二分に注意をしなければならない。
それこそインフルエンザにでもかかってしまっては元も子もない。
平日の昼間、ということもあって、昔の私達のように授業を抜け出してきたような学生の姿は見えず、当たり前だけど並んでいるのは親か年寄ばかり。
その先に居る受験生たちが、どうか希望に満ちた春を迎えられることを願わずにはいられない。