諫早建設の日常酒井ブログ
2016/02/03
日曜日のラグビ―“日本選手権”。
そもそもこのゲームを“日本選手権”と、称して良いものかどうかという議論はあるかと思う。
事前のコメントでも帝京大は「トップリーグ王者を少しでも慌てさせられれば」と言うし、パナソニックは「トップリーグの厳しさを感じてもらえれば」
と言う感じで、両者とも要は自分達もハナからとても勝負になるとは思っていない。
こっちも万に一つも帝京が勝つ、とは思っていないし、接戦になる、とも期待していない。
敢えて焦点とすれば、帝京が失点をどれだけに抑えられるのか、ということだけ。
繰り返しになるけど、そもそもこんなミスマッチなゲームを「日本選手権」と称するのは観ている方が本当に恥ずかしい。
で、試合展開は、と、言えば予想通り、開始たった5分でパナソニックが2トライ2ゴールを挙げてリード。
「あーーあ」という感じだったのだけれど、そこから帝京が予想外の踏ん張りを見せて、前半はまあゲームとして成立する展開。
が、後半に入ると当然ながら自力の差がモロに出て、着々と点差を広げられてしまった。
ゴールライン際でのモールの息詰まる押し合いやサイドを突き続ける手に汗握る展開もほとんどなく、思いっきりサラッとしたゲーム。
先週のトップリーグ決勝の興奮や緊張感とは比べるべくもない。
最終的には49-15、トライ数では7-2だったので、まあまあ「ゲームが壊れる」、までは行かなかったのかなあ、とは思うけど、そう思うと逆に私的にはパナソニックは帝京をノートライに抑えてこそ「トップリーグの厳しさ」を教えられたのではないかと何れにしても何だか消化不良感が残るゲームだった。
何よりも試合中に両チームの選手たちから再三笑顔がこぼれていたのがそもそも緊張感の欠如を如実に示していたのではないかと思う。
来季はWCもないので、日本選手権も通常の方式に戻るのだろうけど、ファンとしてはせっかくのファイナル、もっと良いカードで締めくくって欲しかったという思いは尽きない。