諫早建設の日常酒井ブログ
2018/03/10
先日行った水上の別邸仙寿庵。
昨年秋に続き2回目なのですが、今回は帰りに少し先の「天一美術館」に寄ることにした。
名前から「もしや」と、思っていたのだけれど、やっぱりその通り、あの天ぷらの「天一」のオーナーが
資材を投じて自分の所蔵品を中心に展示するためにつくったらしい。
宿の車で特別に送ってもらったのだけれど、宿からほどなく到着。
とっても小さな美術館で、外観は実に「地味」だったけれど、ご多分に漏れず、外観から特別な雰囲気がある。
中に入るととっても面白い空間。
どこかに似ているなあ、と思っていたら箱根のポーラ美術館と同じような感じをもった。
展示室は3つしかなくて、呼び物は例の有名な「麗子像」のここにしかない正面バージョンがあるとのこと。
で、どうも私は「絵画」というものには全く造詣がなくて、件の「麗子像」もあっという間に見終わってしまった
のだけれど、妻が
「あんまり早く出ちゃったら、全然分からないみたいで恥ずかしいでしょ!」
と、いうものだからロビーみたいなところで少し時間を潰すことに。
「絵画」はすぐに見終わってしまったのだけれど、「空間」はとっても面白い。
椅子に座っていてもなんだか飽きない。
不思議な空間だなあ、と、思っていたらこの美術館「吉村順三」の最後の作品だということが判明。
道理で。
と、いうほど「吉村順三」を知っているワケでもないのだけれど、やっぱり名を成した建築家の空間は
それだけのことはあるのだなあ、と改めて感心した次第です。