諫早建設の日常酒井ブログ
2021/10/05
「ブランコ」である。
「である」などともったいぶらなくても「ブランコ」である。
実は私には妻以外には決して言っていないコンプレックスがある。
それは「ブランコが漕げない」と、いうこと。
小さい時からブランコは苦手だった。
ブランコに乗って、足を振り上げたりして一所懸命に漕ぐのだけれど、間もなく揺れは収まり足は地面に付いてしまう。
そうなれば当然、「終わった」と、いうことで、次の子にブランコを譲る。
どれだけ歳を重ねても一向に上手に漕げるようにはならなかった。
で、子供ができて、公園に行けば当然「ブランコ」がある。
自分では上手に漕げないので、子供達をブランコに乗せて背中を押す。
そのうち上の子も下の子もいつの間にか自分で漕げるようになって
「お父さん押さないでイイよ!」
と、なる。
私としては私が教えたワケ(そもそも教えられない)でもないのに、何で子供たちが勝手にブランコを上手に漕げるようになったのか、不思議で仕方がない。
で、「お父さんの番だよ」
と、子供たちに譲ってもらったブランコは程なく揺れなくなる。
子供たちの目にはどうも、
「早く自分たちに順番を譲ってくれるために」、と映っていたようだ。
数年前、熱海の「アカオハーブ&ローズガーデン」にある、通称「ハイジのブランコ」に乗った。
https://more.hpplus.jp/odekake/o-news/46663/1/
https://aumo.jp/articles/29509
結構有名なので、混んでいるかと思いきや、たまたま誰も居なかったので、妻に
「乗ったら?」
と、言うと、何よりも体面を気にする妻は当然のように
「恥ずかしいからイヤ!」
と、言うので、仕方なく私が乗った。
途端に、まるでそれを待っていたかのように(若しくは私が乗ったのを見て?)突然行列が出来始めた。
私は図らずも多くの見物人の前でブランコを漕ぐ羽目になってしまった。
始めのウチは(私が漕げない、ということを知っている)妻が背中を押してくれたので、何回かは気持ち良く揺れることができた。
が、妻が背中を押さなくなると、例のごとく間もなく揺れは収まった。
並んでいる人から見たら、
「スグに順番を譲ってくれたイイ人!」
と映ったのかもしれない。(ホントは違うのに・・・・・)
私のヒミツを知っている妻は、後ろで腹を抱えて笑っている。
・・・・・・・・・・・・・・・。
ああ恥ずかしかった!!