INTERVIEW

DATA

所在地
東京都国分寺市
家族構成
M様、奥様
登場人物
M様、奥様、酒井、高嶋

国分寺市 注文住宅 M様邸

心豊かに過ごすためには、居る場所って大事。

好きな旅行を通して「ホテルライク」という所に行き着いたM様ご夫妻。

様々な気付きを得ながら、お金を掛けるところと割り切るところのメリハリを付け、自分たちなりの上質な生活をして行くという目標を実現したM様ご夫妻のインタビューをどうぞご覧ください。

奥様
手始めに立川の住宅展示場に行ったんですけど、そういう所だとどうもワクワクしないというか“心が動く”ということはなかったんですよね。そんな時、私の実家を建てていただいた諫早さんのことを思い出して、(まだ、やってるかな…)とインターネットで調べたら、あったんです!当時、世田谷のサクラハウス(期間限定のモデルハウス)があったので、そこの見学会に申込みました。

“一言でも聞き漏らすまい!”あの姿勢に心打たれました。

ご主人
そこで、もう諫早さんでいいんじゃない?ってなっていたよね。
酒井
どんな所が決め手だったんですか?
奥様
まずは、デザイン。キッチンの感じとか、これまで見たことないようなスタイリッシュで「そうそう、こんな感じがいいなぁ」と正に心が動いたんです。あとは、高嶋さんとの出会い。初めて小平の事務所に伺ったときに、高嶋さんが私たちの話を真剣な眼差しで聞いてくださって。“一言でも聞き漏らすまい!”っていうあの姿勢に心を打たれたんです。
ご主人
そこからは他を検討するとかは一切考えなかったよね。もう、一途に。
酒井
家づくりが始まってから、心配なことはありましたか?
奥様
心配だらけでした。この家を本当に変えられるのだろうか?って。あんなモデルハウスみたいに、この家がなるわけがない…とも思ってました。
酒井
期待というよりは、不安だったんですね。
奥様
そう。でも、諫早さんにとか高嶋さんにというわけではないんですよ。これまで家を建てたことがないから、イメージも沸かなくて。皆さんの力がこんなに凄いんだって、建ててみて実感しました。

一目見た時にもう、夢が膨らんだ、そんな想いがしました。

奥様
そんな事がありながらも「建てるぞ!」ってなった時は愉しかったな。高嶋さんがプランを提案してくれて。あそこからですよ。具体的なプランを見た時からもう!夢が膨らんだのは。色々な案を見ながら、ホント、毎日見ながら「この間取りだったらこんな暮らしになるかなぁ」「これだったら…」って、楽しく悩んでいました。
ご主人
その頃は一階で寝るのか二階で寝るのかも決まってなくて。でもこのね、コメントがね。
奥様
そう、このコメントが「なんとも贅沢な」とか「グリーンが素敵」とか、「こういう風に住めますよ」っていうメッセージがまた嬉しくて。
ご主人
当初こちらからの要望は、お茶室が欲しいのと、お風呂を立派にってだけだったもんね(笑)
奥様
でも、高嶋さんがヒアリングの時に、二人の生活について細かく聞いてくれたんですよね。“どんな間取り”ではなくて、共働きの中で、家ではどんな生活をしていますか?って。
一日の生活の流れをあんな風に聞かれたのは初めてでした。
ご主人
朝起きて何しますか?って…そりゃ、歯磨きしてと言ったら、次は何をしますか?なんて。
奥様
でも、お湯を沸かして、こうでこうでと生活のリズムをお話ししていくうちに、だんだんと自分たちが描いているものが見えてきたというか、形になってきたんです。
ご主人
例えば、お客様を泊めるような客間はいらないとか、子供部屋も。いらないものもはっきりしてきました。

「今の二人の生活を大事にしたい」この答えに辿り着けたことが一番良かった。

奥様
結果として、私たちの家づくりで一番重要視してほしいのは「今の二人の生活」だったということなんです。特に将来のことより「今」の生活を考えた方がいい。「今の自分達のための家づくりをする」。そこに辿り着けたことが一番良かったことだと思います。
ご主人
他の会社では、まずそんなこと聞かれなかったよね。
奥様
そう、他の会社だと、この土地だったらこんな家ができますとか、こういう素材を使いますとか、それで値段の比較で比べてみる…みたいな「家」のことばっかりというか、生活のことや暮らし方、ましてやこれからの夫婦のことなんて考える場面がなかったんです。それが悪いということではなくて、私たちにとっては、高嶋さんから色々な気づきを頂いたのがありがたかったですね。
酒井
家づくりをしなければ、こんな会話しなかったでしょ(笑)。こうやって話してみて初めて、相手が考えていることがわかったり、発見もあったのでは?
奥様
ありました。私たちは、私の方がざっくり見ていて、主人の方が細かい所を見ている、みたいなバランスなんだなぁって(笑)。

メリハリが大事。 ただお金をかければ良い、というわけではないと思うんです。

酒井
この家のお気に入りは?
ご主人
バルコニーですかね。バルコニーを二つ取れたっていうところが大きかったです。普通は、やるなら全面にバルコニーと思いますよね。でも「それだと一階に陽が入らなくなりますよ」って言われて。確かに、ということで分けました。結果、陽が“イイ感じ”に入るようになったし、別れたことで中庭も見えるし、それぞれに役割ができて、この風呂との繋がりがとてもいいですね。
酒井
お茶室へのアプローチも斬新ですよね。玄関入って一旦中庭に出て、って。なかなか普通じゃあ思いつかないですよね。
奥様
これも高嶋さんが考えてくれて。外からにじって入って、って。本当に良くできてますよね(笑)。この間取りが決まってからですね、私の中で自分の欲しい空間がこんな空間ってハッキリしてきて、そこからぐーーって更に盛り上がりましたね。
酒井
自分が欲しかったのがこれかもしれない、って思えたんですね?
奥様
そうですね、このプランを見てから今度は中のイメージや雰囲気が浮かんできました。好みがあっても実際に形が無いとどうしたらいいのか分らなかったんですけど。高嶋さんと話していて、高嶋さん結構スッキリ・スタイリッシュな感じの人かな、って感じていたから、何となく私と趣味が合うんじゃないかって思っていたんですね。なのでこの家にするぞ!って決めてからは中もシンプルでスタイリッシュになりました。
提案してもらったのがトンチンカンだったら悩んだかもしれないけど、私が何となく言うと「そういうのが欲しかった!」って言うドンピシャの応えが返ってくるし、「Mさんはこっちが好きですよね」「ああ、そうそう!」って感じで進みました。“言ったことがちゃんと通じている”っていうのはすごく感じましたから、ストレスがなくて本当に有難かったですね。
高嶋
一般的には1stプランを出した時が「夢」のピークで、打合せを重ねるに従って段々現実的に、いわゆる「普通」になって行くのだけど、M様は全く逆で、最初のプランより更に良くなって行くし、私自身も“イケー!”っていう感じでどんどん開放されて行った感じです(笑)。
奥様
私たち「旅行」が好きなんですよね。旅館やホテルの設(しつら)えが憧れで、家の中にも採り入れられたらなあ、って考えていて「ホテルライク」という処に行き着いたんです。プランを見てからはカッ飛んで、「とことんヤッチャえ!」って。お風呂もお茶室も大きな一枚ガラスも、もう迷いはなかったですね(笑)。
もちろん予算的なものもありますから、削る処は削りました。お金をかければ高級なものはもっとあると思います。でも、自分たちなりに頑張れる範囲でないといけないですから。例えば床は無垢材にしたいと思っていたんですけど、一階も二階も無垢にすると金額が張ってしまう。で、あればお客様がいらしたり、長く過ごす一階は無垢材にして二階は寝るだけなので「いっか」って。
ご主人
その分、この一枚ガラスの大きな窓はつくってもらって良かった。
奥様
来る人みんなが“この窓イイですね!”って褒めてくれるんですよ。お金はかかったんですけど、毎日「ステキ!」って思えることを考えれば、ここはかけて良かったなって思います。

ささやかでも豊かな気持ちで住んで行きたい。

奥様
ようやく自分の欲しい空間が具体的になってきたときに、やっぱり自分も歳を取って行く中で、“自分なりの上質な住まいにしたい!” っていうのはすごくありました。
もちろん、予算的なものもあるし、上を見たらもっとお金をかけているお家もあるとは思うんですけど、自分達なりにちょっと頑張ってもせっかくなら、ただ住めればイイというような安っぽい家にはしたくない、っていうのもあって、私達ができる範囲の中で最上の素材だったり“良いものを長く大事に使って行きたい”っていう気持ちだったんですよね。だから無垢の床だったり、お風呂も在来になりましたけれどもユニットバスっていう気持ちは無かったですし、やっぱりああいう風につくって頂いて良かったな、って思います。“自分達にとって良い空間で私達なりの上質な生活をして行ける”っていうことが最終的な目標になれたので、予算的に「もっと安くして」と、いう事は言わなかったと思うんですけど、それはやっぱりそれなりのお金は出すからそれに相応しいクウォリティーのものをつくって欲しいし、つくってくれるだろうっていう気持ちがあったので。
酒井
ありがとうございます。
奥様
お金があるとかないとかではなくて、そりゃあるに越したことはないとは思うんですけど、生活すること自体を豊かにしたい、と、いう気持ちがあるんですよね。精神的なものでも、そこが一番ではあるんですけど、そうした時に“居る場所”って大事だから。旅行が好き、っていうのもお金を払って“良い空間”に居ることで、それこそ美味しいお料理を食べたり、お風呂に入ったりして自分をリフレッシュしたい、というのはとても素敵だと思います。そういう意味でも住まう処は大事かな。何でもイイっていうワケには行かないと思います。だから、“ささやかでも豊かな気持ちで住んで行きたい”という私達の小さな夢を叶えて頂いた、と、いう点ではありがたいな、と思います。本当にお世辞抜きにそう思っています。
高嶋
良かったです。M様の場合は“どっちの方が素敵か?カッコいいか?” という基準で設計が進んでいったと思います。普通はそうは思っても住みこなせる方は少なくて。でもM様は大丈夫!っていう確信めいたものがあって。
奥様
そうそう、高嶋さん「こっちの方がカッコいいです!」ってよく言ってましたよね。「Mさんにはこっちだと思います」って。設計終盤の方はもうわかってくれているので、「それでいいです!」という感じでしたよね。
あとは光ですよね。ホテルとか旅館ってあんまりピカピカ明るくないじゃないですか。心が落ち着くちょっと暗めの空間で、自分で差し込み的に光を置きたい、っていうイメージがあったので、そういう形でプランに反映してもらったんで、それもすごく満足しています。
酒井
一般的には“明るい家”ってご希望されることが多いんですけど、それとは違う、「大人の家」っていう感じはしますよね。
奥様
普通、職場は明るいから一日中明るいオフィスで働いて、家に帰って来て灯りを点けて、ちょっとホンワカする光の中でリラックスしたい、っていう気持ちもあったので、灯りにも満足していますね。
ご主人
お風呂も真っ暗にして入ると時期に依っては月が見えるんですよね。月の光って結構明るくて、それはイメージ通りでしたね。(笑)
酒井
五年住んでみて「ここはこうしておけばよかった」と、いうような処はありますか?
ご主人
そうですね。五年も住めばゼロではないかもしれないけど、ここにちょっと間接照明があっても良かったかもね、くらいで…他はそんなに…。
奥様
前の家からはこんなにガラッと変わっているのに、もう自然に住んでいるから違和感なくしっくりきています。動線が活きているんですかね。家は変わったのに生活のリズムは全然変わっていないんですよ。
酒井
ありがとうございます!
これからも上質な暮らしを愉しんでくださいね!